絶望的な状況で

火曜日, 10月 29th, 2013

病院の研修医は、患者の状態は絶望的ではあるが、もし助けたいなら、患者に会ってもいいと言った。この患者の人間関係は皆無であった。彼は兄弟でドライ・クリーニングの仕事をしていたが、彼が大した仕事をしないので、二人の関係は良くなかった。入院は六週間にも及んでいた。医療スタッフは、この患者を退院させるのはむずかしいのではないかと考えていた。この患者はほとんど話せなかった。しかし、忍耐強く、たとえ困難でも、カウンセリングを引き受けたと、彼に話した。ほとんど毎日、何週間も彼に会った。私たちはしだいにお互いを知るようになった。彼はカウンセリングを受けても無駄だ。自分が必要なのは良い医学的治療で、精神科医ではない、と言い続けた。しかし、あきらめなかった。話し合っているときに、呼吸ができなくなる辛い発作も何度かあった。そういうとき彼は、ゼスチャーで、病棟に帰らせてくれと頼んだ。しかし、この時間は私たちの時間で、時間が来るまでは、行ってほしくないとも言った。彼は少し良くなったようであった。少し勇気づけられた。

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